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立川の日常と妄想を垂れ流す場所
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ちょっと温泉入りにいってきますですよ。
土日天気悪いってどういうことー!!?
まあ、雨降っていたらだらだらとひたすら部屋でごろごろしていますよ。温泉温泉。おしいもの!


と、いうわけで本当はコヌコピ4をアップしたかったんですが、ちょっと終わらなかったので、書きかけなものを下に小出ししておきます。
明日帰ってきてかけたらいいんですが、さてどうなるやら。


ではではいってきます

cornu copia04

 

 

 

 ジノ・ヴァインベルグとはどんな人物であるか、と問われたならば、彼に近しい人間は彼の出自や現在の地位を告げ、世間知らずのお坊ちゃんだとか犬っぽいだとかそんなことを羅列し、そしてほぼ確実に付け加えて答えるだろう。よくも悪くもポジティブである、と。

 突然知らされた婚約者の存在にジノは当然戸惑った。自宅に戻ってからも憤っていた。しかも相手は失礼ながらジノのタイプからは外れているのだ。できることならば遠慮したい話である。そもそも皇帝の騎士である以上、常に危険が付きまとう身だ。場合によっては結婚などしないまま生涯を終えるだろうとさえ考えていた。だが困ったことに相手は皇女殿下である。更には自らの父親はすでに勝手に返事をしてしまっているし、立場上断ることなどできはしないのだ。八方塞の状態である。が、だからこそジノは現状を楽しむことにした。

 よく考えてみればルルーシュ・ヴィ・ブリタニアはとても美しい少女である。頭もよいし、そんな人物とお近づきになれるなんてことは滅多にないだろう。ならばこの機会に親しくなってみるのもいいかもしれない。

 それに、この婚約はあまりにも唐突に決まったことだ。ということは、ルルーシュ自身もおそらく、この話を聞いたのは似たようなタイミングだろうと検討がついた。ということは、彼女がもし突然の婚約話に同じように戸惑い、あるいは嫌がっていたならばあるいはこの話は断ち消えるのではないかと、一縷の望みを持ったのだ。

 そう考えたジノの行動は早かった。仕事もなかったことも幸いし、翌日には花を持参し、彼女が身を寄せているタウラス宮へと向かったのである。失礼の無いようにと、当然午前中に通達はしている。そして色よい返事をもらえたジノは騎士服に着替え、時間より少し早めに宮殿へと到着したのだ。が。

「いや、本当にすまないね、ヴァインベルグ卿。ルルーシュは昼ごろから脱走してしまっていてね。ようやく連絡が付いたから、直に戻るはずなのだが」

 にこやかに告げるのはシュナイゼル・エル・ブリタニア。この帝国の2番目の権力者である宰相閣下にして自らが仕える皇帝陛下の息子。そして婚約者の義兄にあたる人物で。普段から帝国最高権力者と直接会う機会があるジノとしてはシュナイゼルを前にして特別に緊張することなどはないのだが、今回は状況が状況である。慣れない空気に少しばかりいつもとは違った緊張をするのは仕方の無いことだった。しかも目的の当人がいないのであれば尚更である。

 ジノはシュナイゼルと向かい合いながら、傍らの花束に視線を落とした。

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